05.12.08:59
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03.07.01:45
代表戦(後篇)
10月開催の市大会。
これは通常の市大会と異なり、予選がある。
普通の誰でも出場できる大会とは異なり、区大会予選で戦い優勝 した者のみが
出場できるという栄誉ある大会なのである。
ちなみにこの大会、中学生の部もある。中学生も水泳部だった俺は、この大会を知っており、
「今回も区大会予選からか~。ま、ベストタイム出せるようぼちぼちいこ」と軽い気持ちで考えていた。
ところが!
「え~この区は男子は他に出場校無いから~」
と話しだす部長(9月から2代目クソムシ部長に世代交代)。
(え、何言い出してんのこのクソムシ!?)
何と俺の高校の管轄区にある高校は、我が母校(笑)だけだったのだ(泣)
「ヤベェ…雲行きが怪しい…」と思い始めた所で「集合!!」
そして開催される
部内天下一水泳会…!!
それぞれの種目で勝った者が自動的に区の代表選手!!
今回も背泳ぎでしかエントリーを許されなかったオレ…!
必死に代表(=公開処刑)を回避しようとするオレ…!
誤って100m背泳ぎで優勝してしまったオレ…!(泣)
勝ったのに全然うれしくない…こんな空しい勝利が今までにあっただろうか。
さらに俺に追い打ちをかける出来事が。
後日部長から何やら紙切れ一枚を手渡される。
「貴殿に○○区代表選手としての参加を要請いたします。ご活躍のほどを期待しております。」
んんっ!?
参加要請書が区長から直々に届いているw
中学の時は区大会にエア参加してたから知らんかったが、代表選手ってこんなん届くのw?
(ヤベエ…大変な事になった。俺は区長から直々に参加をお願いされるほど強い選手
じゃないんだよ…)早くも俺は公開処刑されたような気分になった。
―そして(公開処刑)当日。
フリーザ戦のべジータ並に最初から戦意喪失している姿がそこにはあった。
「いやいや、記録の為に頑張って出たとかならわかるよ。しかしなんで健康の為にやってる俺が!
往復1000円以上の交通費を払って!わざわざこんな上級者大会でて行き恥を!かかないと
アカンのか!?誰得やで。そこんところを聞きたいんすよ。」
と思っていたが聞く相手はいない。「先輩の命は絶対!」なので棄権など許されるはずもない。
試合会場に着くころには悪い意味で体が軽くなっていた。
そして着いたやいなや、レースプログラムを開く。
(水泳のレースいうのは陸上と同じく、一の種目に何十、何百人と参加するので、
エントリータイムの遅い順に1組から組み分けされていく。ちなみに試合で使うプールは
普通8コース、規模が小さい所は6コースあり、同じ組でも4コースの者が一番速い。)
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
遅→→→→速←←←←← 遅
そしてなぜか1番遅い1組ではなく、
運悪く最終2組にエントリーされてしまってるオレ…!
「猛者が集う激戦区やん…我ながらもってなさすぎやろ
」と最早諦めの境地。
やはり持たざる者の引きの弱さはハンパではなかった。
その後自分のレースが始まるまで、観戦そっちのけで
音楽聴いたり、ロックマンやったり、単語覚えたり全く競技と関係ない事をして過ごす。
そしていよいよ代表戦レース本番。
俺は一筋の希望の光を見出していた。
それは1組。同じ政令市とはいえ、過疎地域の区の代表もいた事を思い出した。
当然そいつらもライバル校不在で自動代表になった者たちだった。
俺はそのスイマーたちにアツいシンパシーを感じていたのだが、
いかんせん最終2組。彼らと低レベルな激闘を繰り広げる事は叶わなかった。
1組の競技が終わった。
俺とそんなにタイムは変わらない。むしろ若干遅い奴さえいる…
これが例え2組になったとしても下のレベルの争いはそんなに高くないんちゃうか…!?
いける…いけるぞ!
自分に言い聞かせながらコース台を飛び降り水につかった。
背泳ぎのスタートは先にプールに入ってコース台の取っ手を持ち、
そこから壁をけってスタートするというスタイル。
おれは端の1コース。スタートの体勢をとり、ガァン!という号砲とともにスタート。
今2組のレースが始まる。
スタートからのバサロキックでの潜水を経て浮き上がり。
ふと横見ると他の連中はすでに体半分見えなかった。
\(◎o◎)/!エッ! 速っ!
何を隠そう、そもそもスタートダッシュは業界最遅(byクソムシ談)と言われるほどで
元々得意ではなかったのだが、ここまで差をつけられるとは想定外。
何とか食らいついていこうと(記録ではなく、少しでも公開処刑にならないように)
ストローク、キック、体の軸を意識しながら泳ぎ続け、息が乱れ、口に水が入ってきても
それでもなお(…どうでもいいので中略)
75mを過ぎたところであろうか、あまり人の気配を感じない。
残りは25m。
「隣の奴は速いけど、もしかしたら向こう端の7,8コースは速くないかもしれん…!」
渾身のラストスパート(ただし残り5mから)。ゴール。
他のコースを見ると…
すでに全員集合してるw
しかも全員なんかすでに息を整えつつある状況w
やべえ、何やコレ!?
拍手はされんかったけど、かなり穏やかじゃない状況やで(汗)
(他の選手からあまりにも引き離されてゴールすると、
「がんばったね、よかったね(真顔)」的な感じで拍手が送られる。
『心の無い優しさは敗北に似てる』 これぞ公開処刑)
急いで他の奴のタイムを見る!2番目に遅い奴でも俺より6秒以上速いw
みんな速すぎるw
惨敗…!圧倒的、まさに圧倒的敗北っ…!
こうして俺の仕掛け期間1か月にも及ぶ公開処刑が幕を閉じた。
これは通常の市大会と異なり、予選がある。
普通の誰でも出場できる大会とは異なり、区大会予選で戦い優勝 した者のみが
出場できるという栄誉ある大会なのである。
ちなみにこの大会、中学生の部もある。中学生も水泳部だった俺は、この大会を知っており、
「今回も区大会予選からか~。ま、ベストタイム出せるようぼちぼちいこ」と軽い気持ちで考えていた。
ところが!
「え~この区は男子は他に出場校無いから~」
と話しだす部長(9月から2代目クソムシ部長に世代交代)。
(え、何言い出してんのこのクソムシ!?)
何と俺の高校の管轄区にある高校は、我が母校(笑)だけだったのだ(泣)
「ヤベェ…雲行きが怪しい…」と思い始めた所で「集合!!」
そして開催される
部内天下一水泳会…!!
それぞれの種目で勝った者が自動的に区の代表選手!!
今回も背泳ぎでしかエントリーを許されなかったオレ…!
必死に代表(=公開処刑)を回避しようとするオレ…!
誤って100m背泳ぎで優勝してしまったオレ…!(泣)
勝ったのに全然うれしくない…こんな空しい勝利が今までにあっただろうか。
さらに俺に追い打ちをかける出来事が。
後日部長から何やら紙切れ一枚を手渡される。
「貴殿に○○区代表選手としての参加を要請いたします。ご活躍のほどを期待しております。」
んんっ!?
参加要請書が区長から直々に届いているw
中学の時は区大会にエア参加してたから知らんかったが、代表選手ってこんなん届くのw?
(ヤベエ…大変な事になった。俺は区長から直々に参加をお願いされるほど強い選手
じゃないんだよ…)早くも俺は公開処刑されたような気分になった。
―そして(公開処刑)当日。
フリーザ戦のべジータ並に最初から戦意喪失している姿がそこにはあった。
「いやいや、記録の為に頑張って出たとかならわかるよ。しかしなんで健康の為にやってる俺が!
往復1000円以上の交通費を払って!わざわざこんな上級者大会でて行き恥を!かかないと
アカンのか!?誰得やで。そこんところを聞きたいんすよ。」
と思っていたが聞く相手はいない。「先輩の命は絶対!」なので棄権など許されるはずもない。
試合会場に着くころには悪い意味で体が軽くなっていた。
そして着いたやいなや、レースプログラムを開く。
(水泳のレースいうのは陸上と同じく、一の種目に何十、何百人と参加するので、
エントリータイムの遅い順に1組から組み分けされていく。ちなみに試合で使うプールは
普通8コース、規模が小さい所は6コースあり、同じ組でも4コースの者が一番速い。)
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧
遅→→→→速←←←←← 遅
そしてなぜか1番遅い1組ではなく、
運悪く最終2組にエントリーされてしまってるオレ…!
「猛者が集う激戦区やん…我ながらもってなさすぎやろ

やはり持たざる者の引きの弱さはハンパではなかった。
その後自分のレースが始まるまで、観戦そっちのけで
音楽聴いたり、ロックマンやったり、単語覚えたり全く競技と関係ない事をして過ごす。
そしていよいよ代表戦レース本番。
俺は一筋の希望の光を見出していた。
それは1組。同じ政令市とはいえ、過疎地域の区の代表もいた事を思い出した。
当然そいつらもライバル校不在で自動代表になった者たちだった。
俺はそのスイマーたちにアツいシンパシーを感じていたのだが、
いかんせん最終2組。彼らと低レベルな激闘を繰り広げる事は叶わなかった。
1組の競技が終わった。
俺とそんなにタイムは変わらない。むしろ若干遅い奴さえいる…
これが例え2組になったとしても下のレベルの争いはそんなに高くないんちゃうか…!?
いける…いけるぞ!
自分に言い聞かせながらコース台を飛び降り水につかった。
背泳ぎのスタートは先にプールに入ってコース台の取っ手を持ち、
そこから壁をけってスタートするというスタイル。
おれは端の1コース。スタートの体勢をとり、ガァン!という号砲とともにスタート。
今2組のレースが始まる。
スタートからのバサロキックでの潜水を経て浮き上がり。
ふと横見ると他の連中はすでに体半分見えなかった。
\(◎o◎)/!エッ! 速っ!
何を隠そう、そもそもスタートダッシュは業界最遅(byクソムシ談)と言われるほどで
元々得意ではなかったのだが、ここまで差をつけられるとは想定外。
何とか食らいついていこうと(記録ではなく、少しでも公開処刑にならないように)
ストローク、キック、体の軸を意識しながら泳ぎ続け、息が乱れ、口に水が入ってきても
それでもなお(…どうでもいいので中略)
75mを過ぎたところであろうか、あまり人の気配を感じない。
残りは25m。
「隣の奴は速いけど、もしかしたら向こう端の7,8コースは速くないかもしれん…!」
渾身のラストスパート(ただし残り5mから)。ゴール。
他のコースを見ると…
すでに全員集合してるw
しかも全員なんかすでに息を整えつつある状況w
やべえ、何やコレ!?
拍手はされんかったけど、かなり穏やかじゃない状況やで(汗)
(他の選手からあまりにも引き離されてゴールすると、
「がんばったね、よかったね(真顔)」的な感じで拍手が送られる。
『心の無い優しさは敗北に似てる』 これぞ公開処刑)
急いで他の奴のタイムを見る!2番目に遅い奴でも俺より6秒以上速いw
みんな速すぎるw
惨敗…!圧倒的、まさに圧倒的敗北っ…!
こうして俺の仕掛け期間1か月にも及ぶ公開処刑が幕を閉じた。
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